My Horizon

絵を描く日々や私の日常をつれづれなるままに、言葉と写真で紡ぎます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

日常地平線 2018

去年の年末、仙台からの帰りの車の中で、占星術師の石井ゆかりさんがラジオに出ていた。お酒が好きな石井さんならではの喩えで、各星座の2018年の運勢を酒の肴、酒のアテで言い表すという奇妙な例えで解説していた。 私の星の例えは、栄螺(サザエ)だった。…

裸眼の世界で聴くタンゴ

久々に眼科へ行って、裸眼で視力検査を受けた。 小学生ごろから、視力検査は大の苦手だった。 大人になってからは、免許更新にするメガネのままでもオッケーな簡素なものだけだったので、かなりご無沙汰な感じ。 最後に測ったのは、0.1だったけど、 計ってみ…

友情*コラボレーション

今、好んで聴いているCDがある。オリジナル・ラブの田島 貴男とペトロールズの長岡 亮介がギターと歌でコラボしたツアー”ふたりソウルショー”のドキュメント「セッションズ」。オリジナル・ラブの作詞作曲を手掛ける田島さんの音楽を聴いて育った長岡くん…

阿吽山水と不忍池

阿吽山水。 私の中で、長年、記憶の奥底に定着している言葉だった。 その言葉が一つの舞台となって、目の前に現れる日が来るとは…。 鯨井 謙太郒さんの舞台は、ここ数年、観続けているが、彼が言葉を発っしない表現をするのを初めて観た。 純粋に舞踏をする…

山道とユーモア

歓喜咲楽へ向かって猛ピッチに絵を描き、楽しく会期を終えた。 不思議とあまり寂しという気持ちは少なく、なにか課題が見えてきたことで目の前がパッと明るくなったような気がする。 けれど今年は、なぜか忙しく、気が休まらないことが多い。 山へ登った後は…

歓喜咲楽〜Cosmic Harmony〜

搬入前日、いつも通っている神社で手を合わせる。いつもより念入りに…。 その帰り際、小さなオレンジ色の蝶々が私の周りを螺旋を描きながら旋回していた。 なにかの使者?それともお母さんの化身?と思いながら、しばし眺めていた。 宮城県美術館・県民ギャ…

ERAGIRAKUと仲間たち

長い長い1ヶ月間だった9月も終わろうとしている。 大きな山が目の前に立ち現れて、もうダメかも……!と思ったこともあったけど、周りの人の励ましや助けを借りながらその山を登っていたような気がています。 友達がいるということは とっても有り難いこと…。 …

芸術の神様

8月中ばから、現れた現実の中で、自分が出来ることを、ただ目の前で起こることに向き合ってきた。 生きてるって、味わい尽くすしかないってことに改めた気がつき、それらを飲み干すように味わう。 絵を描けなくなるかも…という淵にまで、想像力は及び、ちょ…

ガソリンミュージック

ぐったりした身体を食物が支えているとするならば、消耗しきった精神には、音楽という栄養を… ということで、 アイフォンの中の音楽では足りず、YouTubeにタップし寄り添ってもらう夜が続いている。 なんとなくオリジナル・ラブの田島貴男を経由して、見つけ…

残暑の風の中に

お盆を過ぎると大きな季節のページがめくれるように風の感じか変わる。 みごとなほどに、風は、次の季節の感触を連れてきてくれる。 風が吹くたびに、思うのは、もののあわれ… 今年は特にそれを強く感じる。 今年は夏の思い出なんて、まったくなくて…、どこ…

真夏コントラスト

8月の空は高い。 そのせいだろうか、地上に降り注ぐ強く鮮やかな光とその光によって生み出される影もクッキリと際立つように見える。 いつもの街並みの色彩の彩度も高く、パキッとしたコントラストを生み出しているように感じる。 これは、8月に入ると毎年…

換気扇ぐるぐるミュージック

ぐるぐる回るものを見ているのは楽しい。 例えばコインランドリーの乾燥機。 昔、近くにできたコインランドリーへ母と行った時、2人とも飽きずにずっと眺めていた。 色とりどりの衣類がぐるんぐるん回ると不規則な万華鏡のように色や形を変えながら回るのを…

世界遺産の光と陰

昭和初期に立った教会を出て、静かな潮騒の音を聞いていた。 その時、背後から爆音が近づいて来た。ボボォォォォォォォ………!振り向くとハーレダビッドソンのツーリング集団。静寂を切り裂くようにその教会の駐車スペースへなだれ込んで来た。あまりの唐突さ…

さよなら、映画館+α

小さい頃からあった場所が消える…。 それは、なんとも哀しいことだろう…。 アーケードの中にあったセントラル劇場が、今月いっぱいで閉鎖になるという…。 (かなり前に撮ったレイトショーの写真。竹中 直人特集。) 最近は、あまり行っていなかったけれど、 …

夏至とエロス

蒸し暑さの中で緑を見ていたら、ある映画を思い出した。 「夏 至」ベトナムの三姉妹の物語。仲良し姉妹なのだが、おのおのに秘密を隠し持っている。一番、記憶に残っているのが、既婚者の一番上のお姉さんが他の男性と逢瀬を重ねるシーン。そこでは、相手と…

歓喜咲楽(えらぎらく)な夜

芸術家の感覚は、二歩も三歩も時代の先を歩いている。 感覚が鋭敏な分だけ、感じる次元も高次からのものを自然と受け取る。それは、時として生きづらさにも繋がる足枷も付いて回る。 それでも、志しを高く持ち、巫女のように現世に神事を降ろす霊媒となる時…

宴・予告

蔵王、松島、昇り龍、源氏・・・さっ、これはなんの名前でしょう? 判った人は、日本酒好きとみた!これらは、私の好きな日本酒の名です。 個人的に日本酒は、注意深く呑まなければ大変な目に合ってしまうお酒でもある。お水と共にゆっくり頂くのがいい。け…

小さなアトリエ、小さなシアワセ

ときめく、 ときめかない、 ときめく・・・以前、ベストセラーになった断捨離の本を書いた作家さんが必要なものとそうでないものを仕分ける時に使っていたという魔法の呪文らしい。私はテレビ越しでその魔法の使い方を見ていた数年前に・・・。 4月の2週間…

春に想う

夜の散歩。夜風の中、ツンとした水仙の匂いが鼻孔の奥に届いた。 春の気配が夜の空気の中を満たしている。 いつもより早く桜が咲いているようだ。 春は昔からちょっと苦手。 こんなにも色があふれる季節なのに…。花粉症の症状があり、体調が不安定になる時期…

凱旋門と夢の跡

私も昔は一眼レフカメラで写真を撮っていた。36枚撮りのフィルムに、気持ちが動いた瞬間を写真におさめていた。あともうちょっとと思うところで、じっぃぃ〜〜とフィルムが巻き戻り、ため息をついた事が何度となくあった。 今は、フィルムカメラの時代とは違…

あの日、見た夕暮れに…

今日もちょっと手が汚れている。 そんな手も洗わずにパソコンのキーボードを叩く。 マニキュアでデコレーションされた指先が流行っているけれど、私は、そういうものとは無縁のまま…。 トランクを運んで、できた手のひらのまめもまだ、消えない…。ゴツゴツし…

No Life,No Music

飽和状態に風穴を開けるような出会いがある。それは朝露のような新鮮な輝きで心の中に落ちてくるようだ。それが例えささいなものでもかまわない。 そんな出会いを大事にしている。 言葉でも音でも人の出会いであったとしてても 久々にグッとくる音楽に出会っ…

光と陰を見つめて

ひかり という言葉をよく耳にする。 光の中を生きる もっと光を・・・人は、生きるための希望のような光を求めて生きているのかもしれない。 しかし、今は、闇も大事な要素なのではないかと思えてならない。 闇や陰については、いつも書いているひとつのテー…

ビックアップルの樹の下で

昔、観た映画の一コマ。革ジャンでバッチリ決めたバイカーの青年とバイク事故現場。その傍らに、木の枝にロープをくくりつけ、それを首に掛け、うなだれた青年が・・・。 そして、その青年が急に目覚め、口元から血を流しながらニッコリ笑い、片手に握られた…

北イタリア漫遊記

宙色Japanの展覧会が無事、終わり、メンバーたちに別れを告げて、次の目的地へと向かいました。100あまりの島を眼下に見下ろしながら、降り立ったイタリア、マルコポーロ空港。 そこから”水の都・ヴェネツィア”へ。 去年の1月のブログにも銀座での…

遠征後述記

半月に渡る旅が終わりました…。 作品も入った25kgのスーツケースを引きずって、腰が抜けそうなほど歩き回りました。 成田に着いた日。 その日はちょうど平壌オリンピックの選手団が帰国したようで、出迎えのファンやマスコミの熱気が、ほんのり残る中、ロビ…

旅の車窓から

16日間に渡る旅もオーラスへ。 ヨーロッパの駅には、駅名や表示が少なく、今、何駅かわからないということもしばしば…。 ちゃんと目的地に着いたのかは、予約したチケットの到着時間と時計が頼り。 アナウンスも少なく、液晶画面のモニターはあるもののCMば…

お願い、グーグル先生!

旅は、続いています。 旅のお供は、グーグル・マップ先生。 こんなに頼れるとは…! そんなことも知らないのと言われそうだけど…(^-^; スマホのマイクに話し掛けることに、抵抗を感じていた私…。 "なんで機械と喋んなきゃなんないの??" と思っていましたが……

夢の中で生きている

旅に出て、以前見た夢が、目の前の風景の中、たちあらわれました…。 デジャヴというやつです。 たま〜にこういう現象が起きて、ハッとさせられます。 自分が受信機になったような…不思議な感覚。 普通の日常でも、眠っている間に会いたい人と会い、会話しな…

バックと寝袋と出発前夜

異様に眠い…。 去年からハマっていることがある。 寝袋で昼寝をすること。 今日も眠くて眠くて、たまらずに少しばかり、寝袋で寝た。 お兄ちゃんが中学の時に使っていた年代物の寝袋。私はこれをツタンカーメンと呼んでいる。 寝袋に入るとまるで、エジプト…