My Horizon

絵を描く日々や私の日常をつれづれなるままに、言葉と写真で紡ぎます。

Go to あんでるせん (下)〜ラッキー⭐︎メッセージ〜

長崎に着いた翌日、滞在先のホテルの窓をなにげなく見ていた友がある文字を見つけた。 "ラッキー" 駐車場の名前らしいのだがその文字が真正面にあることに気が付き「何かいいことがあるといいねぇ〜」とのんきに話していた。 長崎駅からシーサイドライナーと…

Go to あんでるせん(中)〜電話今昔・アナウンスの不変

長崎県にある喫茶店四次元パーラーあんでるせんは、昔から超常現象好きの人なら誰もが知っている場所。 マスターのマジックが大人気で、それはマジックの領域から完全にはみ出てた四次元空間を垣間見せてくれる超マジカル・ミステリー・エンターテイメントだ…

Go to あんでるせん (上)〜マトリックスtoあんでるせん

だいぶ昔のことだが、いつもは寡黙な男性がそこで起こった出来事を話してくれた時、やたらと興奮しながら饒舌に語っていたのが今も忘れならない・・・。 2017年、はじめて"四次元パーラーあんでるせん"の話を聞いた。「きっと好きだと思よ」そこへ行った…

2021.6.21 江ノ島

夜の海って、怖いよね… 昼間の青い透明な海打ち寄せる白波真っ青な空 何もかもが青く輝いて朧げに境界線を別つ水平線 空を流れる雲を目で追いながら自由や解放感を味わい、ホッとできる場所なのに… 夜の帷が降りると、その情景は、一変する。 闇が覆いかぶさ…

導かれ旅❷〜久高島〜

斎場御嶽を出て、港へと続く道を30分ほど歩いた。久高島へ渡る前に少し遅い昼食をと思い、やっとたどり着いた港付近の小さな食事処へ。 『大和から?』と地元のおじさんに声をかけられた。 YAMATO 旅の友と目を見合わせ「??」と思いつつも、内地のことを…

導かれ旅❶〜ニライカナイ〜

本を読んでいると一つの言葉が引っかかり、気になり始め、いつの間にか頭の中、定着している。やがてその言葉が、絵の構想の大事なキーワードになったり、文章のテーマになってみたり。そして、旅に出るきっかけになる事さえある。 ニライカナイ 偶然、知っ…

2020.アーカイブ❸ / 太陽・富士山・龍

9月、鎌倉で一人過ごした時、滞在していた近所に龍口寺という神社があった。散歩がてら軽装のままぶらりと出かけ参拝。 そこからなんとなく、ふらっと片瀬海岸線へ足が向い、さらにぶ〜らぶら。 5頭の龍伝説が残るとされる江ノ島へ足は自然と向かった。正…

2020.アーカイブ❷/ 私と富士山

翌朝、もう一つの目的地である忍野八海へ。バスを降り、小さな案内所へ。地名通り8つの池があるので、窓口のおじさんにどう回ったら良いのかを質問してみた。係りのおじさんは、説明書きの案内を手渡しながら、真剣な表情で丁寧に説明をしてくれた。 富士山…

2020.アーカイブ❶/ 私と富士山

20代の始めの頃だろうか大阪までの新幹線に乗っていた時のこと。周囲の乗客たちが少しざわついた。 『あれ、今、見えたわよ!』 『えっ?本当だ!』その声たちが向かっている窓越しに目をやると、小さく白い頂が見える。 生まれて初めて肉眼で見る富士山。…

そこにある海

ふと気がつけばいつも海の近くの街に住んでいた。 今も車を走らせればすぐに広がる太平洋の海。 青い空と青い海の境界線を見つめては、遠い世界がその向こうに続いているという不思議さにいつも憧れを持ちながら水平線を見つめていた。 その風景を描きたいと…

大地の記憶と彫刻

地形をなぞるように海岸線を走る電車。車窓から見えるのは、時折、雨粒が窓ガラスを叩きつける、ちょっとうら寂しい潮風の吹く北海道の海。 なだらかな田園を抜け、いくつかの牧場を通り、次第に線路は、登り坂となり、電車の車体がずっしりとした重低音を響…

奄美大島・後編〜島 縁と情け〜

翌朝、南国の光が降りそそぐ中、奄美の黒うさぎツアーをした道を再度、バスに揺られる。 トンネルを何本も通り抜ける。 トンネルをくぐり抜けるたびに雰囲気の違うエリアがふっと現れる。 南に向かうほどにオレンジがかったフィルター越しに風景を眺めている…

奄美大島・前編〜南方より、波打つ〜

4年ぐらい前に読んだ本がきかっけに念願の場所への出発にお許しが出て、旅に出た。 目指す場所は、遠く、テレビの天気予報の衛星写真を見るたびに、その距離の遠さを確認していた。 テレビでは、大型台風上陸と警戒を呼びかけていたが、ギリギリなんとか帰っ…

新宿、闊歩、七変化

新宿の女 歌舞伎町の女王 欲望が渦巻く 新宿駅西口。 ゴジラがひょっこり、顔を出す。 雑多なエネルギーが過剰な色彩と看板の文字が反乱する。 独自の混沌と猥雑さの中に人々が混ざり合い、エネルギーを増幅させている。 新宿西口の風景って、昔から持ってい…

神楽坂・探訪 〜デニウスロキ〜

一年前、展示の打ち合わせのために、初めてホテルに辿り着いた時、まだ、待ち合わせには時間があった。少し、ホテルの周りを歩いているとホテルの裏側に神社があるのを見つけた。鳥居をくぐり、お願いではなく、この土地に入らせてくださいと挨拶しに行った…

旅の記憶2018 ・イタリア②〜甘美なモスタルダ&ガルダ湖で足湯につかる〜

次の日からは、列車での旅。事前にネット予約していたので、現地でのやり取りはない。イタリアでは改札口がない。 (ヨーロッパはどこもそうなのかな?)電車に乗っても車掌さんが来る時と来ない時があり、これって大丈夫?と思わずにいられなかった。これじゃ…

旅の記憶 2018・イタリア①〜アンドレアの家〜

ちょうど、1年前に行ったイタリアの旅行日記を今頃、up…します。 今頃かよ! 今頃です…(汗) 書いたまま下書きにあったものです。 本当は、冊子みたいにして、本のような形にしたいのですが…、なかなか出来ずにいます。 多少、リアルタイムで載せたブログと…

旅する日常

一つの場所に居ると煮詰まる自分がいる。 だんだん動けなくなって、心まで頑なになってしまう。 硬く硬く、感性が閉じてゆくのを感じる…。 そんな時は、思い切って、旅に出てしまう。 安価で小さな旅でも、だいぶ気持ちが軽くなる。 関東方面へ走る深夜バス…

世界遺産の光と陰

昭和初期に立った教会を出て、静かな潮騒の音を聞いていた。 その時、背後から爆音が近づいて来た。ボボォォォォォォォ………!振り向くとハーレダビッドソンのツーリング集団。静寂を切り裂くようにその教会の駐車スペースへなだれ込んで来た。あまりの唐突さ…

凱旋門と夢の跡

私も昔は一眼レフカメラで写真を撮っていた。36枚撮りのフィルムに、気持ちが動いた瞬間を写真におさめていた。あともうちょっとと思うところで、じっぃぃ〜〜とフィルムが巻き戻り、ため息をついた事が何度となくあった。 今は、フィルムカメラの時代とは違…

ビックアップルの樹の下で

昔、観た映画の一コマ。革ジャンでバッチリ決めたバイカーの青年とバイク事故現場。その傍らに、木の枝にロープをくくりつけ、それを首に掛け、うなだれた青年が・・・。 そして、その青年が急に目覚め、口元から血を流しながらニッコリ笑い、片手に握られた…

北イタリア漫遊記

宙色Japanの展覧会が無事、終わり、メンバーたちに別れを告げて、次の目的地へと向かいました。100あまりの島を眼下に見下ろしながら、降り立ったイタリア、マルコポーロ空港。 そこから”水の都・ヴェネツィア”へ。 去年の1月のブログにも銀座での…

遠征後述記

半月に渡る旅が終わりました…。 作品も入った25kgのスーツケースを引きずって、腰が抜けそうなほど歩き回りました。 成田に着いた日。 その日はちょうど平壌オリンピックの選手団が帰国したようで、出迎えのファンやマスコミの熱気が、ほんのり残る中、ロビ…

旅の車窓から

16日間に渡る旅もオーラスへ。 ヨーロッパの駅には、駅名や表示が少なく、今、何駅かわからないということもしばしば…。 ちゃんと目的地に着いたのかは、予約したチケットの到着時間と時計が頼り。 アナウンスも少なく、液晶画面のモニターはあるもののCMば…

お願い、グーグル先生!

旅は、続いています。 旅のお供は、グーグル・マップ先生。 こんなに頼れるとは…! そんなことも知らないのと言われそうだけど…(^-^; スマホのマイクに話し掛けることに、抵抗を感じていた私…。 "なんで機械と喋んなきゃなんないの??" と思っていましたが……

夢の中で生きている

旅に出て、以前見た夢が、目の前の風景の中、たちあらわれました…。 デジャヴというやつです。 たま〜にこういう現象が起きて、ハッとさせられます。 自分が受信機になったような…不思議な感覚。 普通の日常でも、眠っている間に会いたい人と会い、会話しな…

バックと寝袋と出発前夜

異様に眠い…。 去年からハマっていることがある。 寝袋で昼寝をすること。 今日も眠くて眠くて、たまらずに少しばかり、寝袋で寝た。 お兄ちゃんが中学の時に使っていた年代物の寝袋。私はこれをツタンカーメンと呼んでいる。 寝袋に入るとまるで、エジプト…

手のひらの世界地図

夜な夜なネットの地図とにらめっこしている。自分が住んでいる場所から、10,000kmくらい離れている場所の情報が手に取るようにわかる…、 今の世の中のあまりの便利さに、現実感を見失いそうになる。 世界が手のひらの上にあるような…、そんな錯覚に…

微笑みの一期一会

20数年ぶりに降り立った大阪。 今回は、中心部は、スルーし、電車とバスを乗り継いで、山の手のお茶屋さんまで向かうことにした。 古い建物にカフェや民家が並んでいる。その中に目当てのお店はあった。 瓦にお店の名前が書かれてある看板らしきものがぽつり…

一人旅と400年前の旅

今年は、政宗公生誕450年だそうで。ちょこっとリンクしてるかな? この内容を書くきっかけは、ちょうど一年前のこと。渡仏した先で、貸してもらった一冊の本。時差ボケで眠れなかった夜にユニットバスの灯りの下で、読んでいて、頭の中、リンクしていたこと…