歓喜咲楽へ向かって猛ピッチに絵を描き、楽しく会期を終えた。
不思議とあまり寂しという気持ちは少なく、なにか課題が見えてきたことで目の前がパッと明るくなったような気がする。
けれど今年は、なぜか忙しく、気が休まらないことが多い。
山へ登った後は、谷へ下る。
それが自然な道程。
その谷はちょっと深そうだけれど…
また、登る道もきっと待っている。
一難去ってまた、一難。
気に揉む自分もいる。
でも抱え込むのをやめて、いろんな人に相談してみる。
北海道から来てくれた従兄弟とそだね〜〜と言いながら語らい、仕事中の合間を縫って、学生時代の同級生が電話をくれたり…。
目の前にある問題も自分で解決しないといけないことでも、なんとなく気心の知れた人と何気ない会話をしているだけで、余裕が生まれて、なんとかなっかなぁ〜…と割り切れるような気がしてくる。
やるだけやったら、もう天に任せるしかない。
そして、最後は、笑ってしまう自分もいる。
人間に与えられた最大の味方は、ユーモアだと思う。いろいろと考えあぐねた後に、やっと諦めて開き直って、いつも最後には、笑っている自分がいる。
ど〜にもこ〜にもいかない時、人間、笑うしかないと…。
私の好きなみうらじゅんさんもそんなユーモアの達人だと思う。
以前、立ち読みした本の中で、
歳を重ねてゆく時に起こる、ふとした事柄に対しては、『老いるショック!』と叫んでみるといいと称してみたり、日々忍び寄る様々な不安に対しても『不安タスティック!!』と言い切って、その素晴らしさを謳歌しようと提唱しているのを読んで、その馬鹿馬鹿しさと寛容さに笑いながら、かなり気持ちが軽くなったのを覚えている。
彼のセンスは、私のツボによく合う
彼のセンスが、やっぱり好きなのだ。
ユーモアが人生を救う。
私のちっちゃな人生だけど、艱難辛苦味わって、私の精神が、イチヂクの甘露煮のように砂糖より甘く、ほろ苦く、そして濃厚な黒光りする飴色になればいい…と思いながら…。
お鍋の中、グツグツ煮込んだ今年最後かもしれないイチヂクを見ながら、なんとなくそんなことを考えている、一人きりの夜に…。
己の山道を行こう…
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そして、今月のNORI COLUMN
info: 【NORI COLUMN vol.09】私的・もののあわれ考 http://dlvr.it/QpgBtn