長崎県にある喫茶店四次元パーラーあんでるせんは、昔から超常現象好きの人なら誰もが知っている場所。
マスターのマジックが大人気で、それはマジックの領域から完全にはみ出てた四次元空間を垣間見せてくれる超マジカル・ミステリー・エンターテイメントだと人伝に聞いていた。そんなマジックをぜひ、この目で見てみたい!!
完全予約制でその予約の電話もなかなか繋がらず1000回、2000回掛けてもダメだったという話も聞いていた。
"ダメもとで繋がらなくても当たり前だ!"と思い、気長に電話してみることに。
案の定、
「この電話は繋がりにくい状態になっております。」
という NTTの懐かしいアナウンスを幾度も聞いた。昭和から平成、令和と変わっているのにこのアナウンスは、まだ健在なのか?!と疑問に思いつつ、「やっぱりかぁ〜」と思いながら、スマホのリダイアルを押し続けた。
リダイアルするたびに「便利になったなぁ〜」しみじみと思っていた。
大昔、ライブチケット争奪に燃え、"公衆電話の回線がよく繋がる神話"を真に受けて、近くの公衆電話を陣取り、ダイアルの数字の穴に指を入れ同じ番号を回し(または、押し)十円玉を入れ続けた時代が記憶の果てから蘇ってきた。
そのたびに聞いたNTTのこのアナウンス。
1日がかりで電話することになるという心づもりでいたけれど、繰り返し掛けなおしていたらチケット争奪戦ではないけれど昔のような高揚感も湧いてきて、"繋れ!"と念じたりしながら密かに盛り上がっている自分がいた。
そうこうしていると、ふっと間が空き、プルプルプルッと音がした。"繋がった"のだ…。
その呼び出し音は結構、長く続いた。もう切ろうかなぁと思った瞬間、年配らしき女性の声がスマホから聞こえてきた。
『はい、あんでるせんです。』
ありがたいことに午前中、2時間ほどで電話回線が繋がったのだった。
年明けの一月の2週目ぐらいと思っていたけれど、予約が取れる日を電話の向こうで読み上げてくれた時、数日、候補がある中から、すかさず"1.11"を選択した!
その電話を掛けた日をふと手帳で見ると11.1
11.1 to 1.11
不思議な旅の始まりはすでにマジカルな雰囲気に包まれながら進んで行ったのであった…。
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