お盆を過ぎると大きな季節のページがめくれるように風の感じか変わる。
みごとなほどに、風は、次の季節の感触を連れてきてくれる。
風が吹くたびに、思うのは、もののあわれ…
今年は特にそれを強く感じる。
今年は夏の思い出なんて、まったくなくて…、どこか遠くで鳴っていた花火の音を聞いただけでおわってしまった…。
止まることのない時間の中での変化。
生きていることは、変化に晒されて続けること。
自分がどれだけ対応できるか…。
もののあわれの中を生きているという実感が現実の中、立ち現れる。
静かにやって来た変化の波…。
すぐに気持ちのメモリーがいっぱいになり、大きな不安の雲に覆われてしまいそうになる心。
やることを1つ1つメモを取り、それをこなしてゆく感じの日々。
たぷんたぷんと動く心の大海から時々、しょっぱいものが込み上げてきくる…。
どの時代を生きていたとしても、人の不安や切なさ、悲しみ、孤独というのはそれほど変わりがないことなんじゃないかと…街を歩きながら漠然とそういう思いがよぎったりした。
短い夜の自分時間には、YouTubeに癒される。
音楽は、私にとって、音薬。
たましいの処方箋。
そして、最大の友。
ずっと聴いている曲。
10年前にラジオで聴いた曲。
今もまた、私を支えてくれる…。
光は、闇の中に…
「Soul」ハシケン