9月も下旬に入り、刻々と目に見えないものが現実の中、ゆっくりと、でも着実に”変化”を巻き起こしている気配。
一ヶ月ごとに違う感触を感じながら生活している。
海からの風が洗濯物を揺らして、踊っている。
いろいろなことが重なって、短い期間、海辺近くのアトリエを間借りしながら絵を描いています。
場所を変えることが今の私にはどうしても必要でした。
場所を変えてみると、どれだけ自分が囚われていたが分かってきた。
絵も構築しなきゃ、完成させなきゃ!と肩にとても力が入ったような状態で….。でも、それはそれで手応えのある作品もできていたけれど。
なかなかぐっすり眠れなかったり、
グルグルと同じことばかり考えていたりで….、精神的にもかなりどんよりとして重かった….。
思い切って、場所を変えてみると
まるでこっくりさんをしているみたいに絵を描いている。
そんな例え・・・、やっぱり変かな?!
考えることをやめて、感じるままに過ごしてみることにしたら、自然とそんな感じになってきた。
ブルース・リーの名言
Don't think!Feel!!
考えるな、感じろ!!
というフレーズみたいに。
絵の初期衝動ってやっぱりいつもこんな感じ。
描き放つ線と形と色彩は、心や身体の動きと連動してゆくのを止めず、とがめず、考えることをやめてみると忘れていた感覚が紙の上で目をさましたかのように踊り始める。
いろんなものに縛られていた自分を一つ一つ、見つめ、許し、解き放ってゆくだけでいいんだって思えてきた。
2020年は、世界的に見ても何か捉えどことのない壮大な変化が始まった年。
大なり小なり、誰しもがその得体の知れない感触に戸惑いながら日々を過ごしていると思います。
私もご多分にもれず….。
大きな風、小さな風、中っくらいの風が日々、吹き抜けてゆく。
そんな風の中で、生まれ続ける自分。
変わりゆく風に乗りながら、その風を感じて描く。
それでいいんだって思いながら。
そして、なぜか私の頭の中に、この愛くるしい主題歌の映像が流れ続けています。
坊や、よい子だねんねしなぁ♪