My Horizon

絵を描く日々や私の日常をつれづれなるままに、言葉と写真で紡ぎます。

Prince &Michael、and Weekend

製作に没頭したい時に聴いていたのは、プリンスのアルバム「Piano & Microphone1983」

去年、出たプリンスの新譜。


「パープル・レイン」以前のデモ・テープが音源で、若き日のブレイク前のプリンスがピアノの弾き語りで聴かせる一枚だ。
荒削りで、マスターテープの劣化で音がたわむ所もあるけれど、それが逆に生々しい臨場感を生み出している。
自分の中に突き上げてくる感情を止めることなく、ほとばしらせるように鍵盤に叩きつけ、唄うプリンス。
レコードサイズの録音時間のような40分にも満たないアルバムだが、実に濃い。




4月21日、プリンスが亡くなって、早いもので3年が過ぎた。
生前より、彼のアルバムを聴く機会が増えたのも事実で、私のプリンス愛は、深まるばかりだ。


プリンスと同時代を生きたマイケル・ジャクソン

彼は、プリンスとも仲が良かった。

マイケルの生き方にはちょっとついてゆけないところがあったが、楽曲は素晴らしいと思っている。
そんなマイケルが亡くなって、今年の6月で10年経つという。



そんなマイケルの偉大な足跡を振り返る番組が始まった。

日本のバンド ノーナ・リーブスの西寺 郷太くんがDJを務めるNHK-FM「ディスカバー・マイケル」。

大河ドラマのように1年間を掛けてマイケルの歴史を振り返る番組。


2回目からの放送を聴いたのだが、ずっぽり、はまってしまった。
「スリラー」リアルエイジなだけあって、懐かしさがこみ上げる。
聞き逃しサービスで繰り返し聴いていても、飽きない。


私は、アタックの強い曲よりも、メロウなマイケルの曲が心地よくて好きだ。
マイケルの多面的な音楽性を知ることもできて嬉しい。


DJの西寺 郷太くん。

バンド活動をしながら、音楽ライターもこなしてる。
私は彼の書いた本「プリンス論」で彼のことを知った。
彼の音楽愛の深さと音楽に対する造形の深さはには関心するものがある。

そんな彼の番組ということもあり、安心して聴いていられる。


そこに流れているのはマイケルに対する愛情。
本当に好きなのね・・・という感情で満たされている。


プリンスとマイケルと同世代だったマドンナとのエピソード。

90年代に入り、音楽の流れも変わっていった。

華々しいスターという風潮から、Tシャツにジーンズ、ラフなスポーツウェアといういで立ちで、ステージに上がるバンドが多くなってきた。


その当時、マイケルは新しいアルバムでマドンナに参加してもらおうと声を掛けたところ、
「私と一緒にクラブに行ってみない?」
とマドンナは、マイケルを誘ったという。
マドンナは、80年代と同じルックスのままのマイケルに、
「あなたのような恰好をしている人なんていないわよ」と言い放ったという。
そして、二人の競演はお流れに・・・。


確かにマドンナは、今も第一線で時代の先端を走って、ヒットを飛ばし続けている。時代の潮流にいかに乗るかというのがマドンナ流の生き方なのだと思う。


けれど、男性でもあるマイケルもプリンスも自分の音楽というものに生涯こだわり続けることを選んだように思う。

THIS IS  Michael!
THIS IS Prince!
というものを作り上げようとしていたのだと思う。

アーティストそれぞれに、価値を置く部分が違い、それが個性であるのだと思う。
それぞれに良さというものがある。



ラジオの「ディスカバー・マイケル」の中では、そんな80Sのスターに触発された若きミュージシャンたちも紹介している。
そこで、私の中でホームランを打ったのがカナダ出身のウェークエンド。


ちょっとバスキアっぽい…



マイケルの音楽のD・N・Aを引き継いでいる。
ストリート系なのだが、ラップで押しまくるというハードなものではなく、アンヴィエントな浮遊感とナイーヴな感性が気に入っている。
声が、マイケルかと思うほど、似ているけれど。
彼のマイケルに対する尊敬の念は、尋常でないだろう。

https://youtu.be/qFLhGq0060w


1年間、マイケルの音楽を聴くことで、マイケルの音楽の素晴らしさに純粋に触れながら、私がマイケルのパフォーマンスを見たり、聴いたりしていて感じていた、"痛み"や彼の心の闇、そして、心の中に大きな怒りを抱えたままでいるのではないかという疑問を解くヒントが得られたらいあなぁと思っている。

「ディスカバー・マイケル」
https://www4.nhk.or.jp/mj2019/


今年、生きていれば6月に60歳を迎えたプリンス。
6月には膨大な曲のストックの中から、新しいアルバムが出るという。今から、楽しみ…!



#プリンス
#マイケルジャクソン
#ディスカバーマイケル
#ウィークエンド
#ブラックミュージック
#NHK-FM
#西寺郷太
#ラジオ
#音楽