My Horizon

絵を描く日々や私の日常をつれづれなるままに、言葉と写真で紡ぎます。

MUSIC・CINEMA・BOOKS

Rockの騎士道〜ポールウェラー

1994年仙台イズミティ21でのポールウェラーのライブを観た。アグレッシブに弾きまくり、歌いまくる彼の気迫に圧倒されてハートをわしづかみにされた。 いろんなライブに行ったけれど、ダントツ印象的だった。 アンコールで観客がどっと前列へなだれ込み、私…

悲しみよ、こんにちは

15、16歳っていうと少し背伸びをして、大人の世界をいろんな方向から、覗き込んでみたくなる時期。私の場合、 映画の世界、 本の世界、 音楽の世界と・・・、 四方八方から覗き込んでいた。 今より情報が溢れていなかった分、様々な雑誌を覗き込み、辞典…

My Little Revolution

9ヶ月振りに髪を切った、バッサリと。 髪の量が人より多い私。 結んでも頭と首との間に湿気がこもって、モヤモヤするのをガマンしていた。 でも、思い切って飛び込んだ地元の美容室。 6月は、3ヶ月振りに電車に乗ったり、数人だけだが友達に会いに行ったり、…

ゴジラとコロナ

ずっと気になっていた映画『シン ゴジラ』をやっと観た。 理屈抜きに面白かった。 3.11からの原発事故を経て、新しい時代のゴジラ像を作りあげようとする熱量が細部に至るまで行き渡り、ゴジラに対する敬愛の念と現代へのアンチテーゼが込め作られたエン…

『never more』

「風景が人を殺す。」 能楽堂の仄暗い舞台にカントリー&ウェスタンが流れる中、津村禮次郎氏のナレーションが響く。その中でこの言葉だけが、頭の中に残った。 アメリカの生あたたかい影がゆるやかに浸透し、この地の土壌の中、深く染み込んでいった。 土地…

Wild Wood

長い長い一か月間だった。 自問自答することが起こり、自分の気持ちと起こっていることとの折り合いがつけられないまま、 深い森の中に迷い込んでしまったような感じだった。そのためか身体もそれに呼応するようにあちこちが痛み出し、不協和音を奏で、なか…

ターザン・ガール¿!

事務仕事、PCの前、貼り付けの4時間×2セット。 いつも動いてるバイトが多い中、 机の前に拘束されてるのが耐えられなくて、 公園に逃げ込んだ昼休み。 自分の中の元気なエネルギーが抜かれ、萎えそうで、仕方がなかった…。 思わずブランコに乗ってしまった。…

センチメンタル・ウォーク

時々、人当たりする事がある。 いつも人に囲まれ続けていると、 ひどく、とても疲れてしまう…。 一人になりたくて、 静かな時間が欲しくて、 近くの公園に駆け込んだり、 時には、身体の調子が悪くなり、 ベッドの中、深く潜り込むんでしまう時もある。 一人…

Out of Blue

19歳の1月の始め。 その頃、大好きだった岡村靖幸くんから貰った一輪の薔薇の花が、窓際から、消えているのを発見し、大泣きした覚えがある。 コンサートで三列目通路席をゲットした私は、ガンガンに踊っていた。 その頃、コンサートでは。恒例の薔薇を観客…

ワイルドサイドを歩け

新しい年が明けた。 元旦の深夜。宴の後の余韻もほどほどに、ほとんど車の走っていない仙台市内の大通りを一人走り抜ける。身体を駆け抜ける疾走感。カーステレオからのマイケル・ジャクソン。頭の中、渦巻く計画の予定。そして、不安と緊張の中、芽生えるワ…

無頼派

この言葉は、もう時代遅れなのかなぁ…。 この言葉は、たっぷりと昭和の気配を醸し出している。 けれど、私の中では、明確な鮮度をもって心の中、生きている言葉だ。 無頼派…。 戦後の無頼派と呼ばれた人たちは数知れず…。 現代は、どうか? 私は現代文学には…

Prince &Michael、and Weekend

製作に没頭したい時に聴いていたのは、プリンスのアルバム「Piano & Microphone1983」去年、出たプリンスの新譜。 「パープル・レイン」以前のデモ・テープが音源で、若き日のブレイク前のプリンスがピアノの弾き語りで聴かせる一枚だ。 荒削りで、マスター…

私のフランソワーズ

『私のフランソワーズ』 ユーミンの荒井 由実時代の名曲。 フランスを代表する歌手・フランソワーズ・アルディのことを唄った曲。 まっすぐに突き抜けるように唄うサビのフレーズに、若き日のユーミンのフランソワーズに対する憧れと熱い想いを切なく歌い上…

水の音、こだます夜に

夜の道を歩いているとどこからともなく水の音が聞こえてきた。 川なんてないのに, 雨なんて降っていないのに、 この音はどこからするのだろうと耳をすました。 その音は、コンクリートの道から足の裏を伝わってきた。確かに感じる水の気配…。 音を辿るとマン…

それって、リアル?

小さな子供たちがひそひそと話しをしてる。 その会話を聞いていたら、一つの言葉にハッとした。「それって、リアル?」 「ん、リアルだよ!」 "リアル”仮想現実と実生活との間があいまいになっている今日この頃、こんな小さな子たちの社会の中にもこの言葉は…

裸眼の世界で聴くタンゴ

久々に眼科へ行って、裸眼で視力検査を受けた。 小学生ごろから、視力検査は大の苦手だった。 大人になってからは、免許更新にするメガネのままでもオッケーな簡素なものだけだったので、かなりご無沙汰な感じ。 最後に測ったのは、0.1だったけど、 計ってみ…

阿吽山水と不忍池

阿吽山水。 私の中で、長年、記憶の奥底に定着している言葉だった。 その言葉が一つの舞台となって、目の前に現れる日が来るとは…。 鯨井 謙太郒さんの舞台は、ここ数年、観続けているが、彼が言葉を発っしない表現をするのを初めて観た。 純粋に舞踏をする…

ガソリンミュージック

ぐったりした身体を食物が支えているとするならば、消耗しきった精神には、音楽という栄養を… ということで、 アイフォンの中の音楽では足りず、YouTubeにタップし寄り添ってもらう夜が続いている。 なんとなくオリジナル・ラブの田島貴男を経由して、見つけ…

真夏コントラスト

8月の空は高い。 そのせいだろうか、地上に降り注ぐ強く鮮やかな光とその光によって生み出される影もクッキリと際立つように見える。 いつもの街並みの色彩の彩度も高く、パキッとしたコントラストを生み出しているように感じる。 これは、8月に入ると毎年…

換気扇ぐるぐるミュージック

ぐるぐる回るものを見ているのは楽しい。 例えばコインランドリーの乾燥機。 昔、近くにできたコインランドリーへ母と行った時、2人とも飽きずにずっと眺めていた。 色とりどりの衣類がぐるんぐるん回ると不規則な万華鏡のように色や形を変えながら回るのを…

さよなら、映画館+α

小さい頃からあった場所が消える…。 それは、なんとも哀しいことだろう…。 アーケードの中にあったセントラル劇場が、今月いっぱいで閉鎖になるという…。 (かなり前に撮ったレイトショーの写真。竹中 直人特集。) 最近は、あまり行っていなかったけれど、 …

夏至とエロス

蒸し暑さの中で緑を見ていたら、ある映画を思い出した。 「夏 至」ベトナムの三姉妹の物語。仲良し姉妹なのだが、おのおのに秘密を隠し持っている。一番、記憶に残っているのが、既婚者の一番上のお姉さんが他の男性と逢瀬を重ねるシーン。そこでは、相手と…

No Life,No Music

飽和状態に風穴を開けるような出会いがある。それは朝露のような新鮮な輝きで心の中に落ちてくるようだ。それが例えささいなものでもかまわない。 そんな出会いを大事にしている。 言葉でも音でも人の出会いであったとしてても 久々にグッとくる音楽に出会っ…

リアルタイム・ジュリー

私は、いつもマイブームの中で、生きているような気がする。 尊敬するみうらじゅん先生の生んだ”マイブーム”という言葉ができる以前から、世の流行より、自分の中でビビッときたものにしか反応しないタイプでここまで来てしまった。 たぶん、これからもずっ…

Blow The Night〜そして、黒く塗れ

兄は、バイク乗りで、初めて小学生高学年頃、大人用のブルーのヘルメットをかぶり、初めてバックシートにまたがった。風を切って走る、マシンのエンジン音が小さな身体の芯まで響いた記憶。そこで感じだのは、”疾走感”今、脳裏を横切るのはそんな言葉。青信…

もう、誰にも憧れない

私が、いつも惹かれていたのは、なぜかいつも中性的な人物。性の境界線を軽々と飛び越えてしまったような人たちに憧れを持っていた。1人の人間としての凜としたたずまいを持った女性には、特に惹かれた。 幼い頃の記憶では、手塚治虫さんの漫画なら、メルモ…

長雨、葉月、押入れトリップ

まぁ、よく降るもんだ。 こんなにも長い間…。 夏の一か月間がこんなにも長く感じるのは、初めてじゃないだろうか? お天気や気圧に左右されやすい私。 なにをやってもパッとしない感じで… さすがにこの長雨中は、 こころも湿りがちだった。 なかなか乾かない…

今ごろ、ジュリー〜悪魔のようなあいつ

YouTubeであるドラマを観ている。 「悪魔のようなあいつ」 未解決事件である三億円事件をモチーフに主人公をジュリーこと沢田 研二が熱演じている。闇の世界で生きる戦争孤児だった青年。その青年が、あの事件の犯人⁈ その美貌と寂しげな風貌に引き寄せられ…

ふたりのプリンス

テレビを見ていたら、羽生 結弦くんの演技が映し出されていた。 久々に優勝した試合の模様だった。 耳をすますと、あれ?この曲! もしかして、プリンスの曲?! 数日後、YouTubeで、探してみたら、やっぱりプリンスの『レッツゴークレイジー』のB.G.Mで演技…

続・一人旅と400年前の旅+映画『沈黙〜silence』

400年前の長崎はローマだったという話を聞いたことがあった。 西洋文明がいろいろな形で入ってきた時代。 そして、新しい教えも伝えられた。 特別な信仰をもたない私だが、昔から、長崎は無性に行ってみたい場所だった。 実際に行ったのもかなり大人にな…