夜の濃度が濃くなってきている。
月や星々もちょっと前より、キリッとした輪郭で、輝きを増しているかのようだ。
その闇をくぐり抜けて、どこからともなくふんわりと金木犀の香りが届いた。
虫たちのたどたどしかった鳴き声も
ずいぶんと上達したようで、秋の風情にいつのまにか溶け込んでいた。
もうすっかり秋の佇まい…。
4年間、髪を切ってくれていた美容師さんが辞めることになった。
突然の話で、とっても驚いた。
美容師一筋の人だったのに…。
いつも理論的な説明をしてくれた。
丁寧に髪を洗ってもらったり、
髪が伸びてもうまくもまとまるようにしてくれていたのに…。
新たな出発をされるようだ。
なんとも残念…!
今度は、誰に髪を切ってもらえばいいのだろう…?
また、美容室探しになるかもしれない。
なるべくなら一人でやっているような、こじんまりとした所がいいなぁ…。
身内が体調を崩して、病院へ。
行ったり来たりの繰り返しが続いた。
しかし、快方に向かいひとまず安心。
そんな中、夕食に付いてきた飲み物が、なんともビミョウで愉快だった。
それを飲むべき当人が飲みたくないというので、代わりに私が飲んできた。
この音の響きは、もしかしたら、
"勇気凛々"という言葉からきているのだろうか?!
ビミョウな言葉とビミョウなお味にジンジンとネーミングした人の苦労がしのばれる…。
そんなこんなで、いろいろあって、決めていたことをすべて諦めてしまおうかと思っていた。
しばらく保留にして、悩んだ末に、もう天にお任せしようと思った。
そして、ひょんなカタチで、答えが返ってきた。
それは新聞の中の広告を通して、返ってきた。
その返し方が、ユーモラスで朝から一人で爆笑してしまった。
"行くんだ!〇〇〇〇!"
直球のGOサイン。
しかと、メッセージを受け止めた。