長い一日。
疲れ果てて、もう一踏ん張りの家事。
夕方、洗濯したシーツを干して、ふと空を見上げると淡いブルーとオレンジがふんわり広がりながら、空を染めていた。
その色彩のコントラストとハーモニーにふと緊張しきっていたこころが緩む。
消耗し、放電しきった身体を充電するかのように、土に手をあてる。
しゃがんだ先にダリア系の黄色い花。
元気な黄色が植物の中、弾けるように咲いている。うねる茎は紫色。共にある、補色関係の美しさを愛でる。
自然と人間はダイレクトに繋がっているのだと空が、土が、花が教えてくれる。
去りゆく今日の中。
死も自然の摂理の一部だとしたら…。
私の身体の中で細胞も毎日、生まれ変わり、死んでいったりしているらしい。
ごく身近にある生死のことは、なかなか意識しづらい…。
無意識にそこにあるもの。
そのことを直接、意識した時、人は、有限で、共に生きることもいっときだけのものだということを思い知るのかも知れない…。
近代のシステムというものが、自然の営みや人間性を合理化のために、切り刻んで、分断させることで成り立たせようと動いているものだとしても…。
私は自然の持つ神秘を信じて、その力を外の自然にも内なる自然の中にでも感じながら、繋がりを意識しながら、生きていたいと切に願う。