先日、このブログの中で、『記憶の木』のことを書いた。
記憶の中、浮かんできた木を探していたら、海辺の近くで、その木を見つけたという内容。
私にとっての身近にある宇宙樹のような木。
その木を見つけたのは寒風吹き荒む1月だった。あまりの寒さに外では手がかじかんで真っ赤になってしまい、1時間ほどしかスケッチすることができなかった。
実際のものを観て描きたい性分なので、車の中で描くことにした。苦肉の策だったが、これって、有りかなぁ?と思いながら…。
写真を観ながら描くのは嫌なのだ。
そして、その木以外のテーマを探そうと考えあぐねていた。なかなか決まらなかった…。
考え過ぎて、体調もイマイチだった…。
エンジンのかからない自分とモチーフが定まらない不安。
時間だけが手の平からただこぼれ落ちていくようで、焦って空回りしてばかりいた…。
一年ほど前から決まっていた展覧会。
さまざまなことが重なったということもあった。けれどやはりせっぱ詰まった時にしか描き始めないのんびり屋の自分がいたことも確かだ…。
そんな中、何気なく歩いていた時に、樹木と鳥というイメージが湧いた…。
ほどなくして、机の中から、小さな花鳥画のポストカードが出てきた。季節ごとの花鳥図。
これを描いてみようと試みることに。
江戸時代の人達の細やかな描写と素描と観察眼に敬服しながら、関心しながら、勉強させてもらった。
凄いよ、昔の人達は…!
きっと現代人が追いつかないほど、凄いものがある。
ということで、展覧会のお知らせです。
東京神楽坂にありますザ・アグネスホテルのティーラウンジにて展示をさせていただくことになりました。
新緑の5月ということで『Breath of naure』。
自然の息吹を感じていただけるような作品を只今、製作中です。
新しい試みでもあります。
どうぞご高覧ください。
高橋 典子 個 展 『Breath of naure』
令和元年5月1日(水)〜5月31日(金)迄
THE AGNES HOTEL AND APARTMENTS TOKYO
ティーラウンジ
東京都新宿区神楽坂2-20-1