おかげさまで、東京銀座、ギャラリー銀座一丁目で開催された個展「自然形象~Human as a part of nature」も無事、終了しました。
期間中は、大寒という時期ともかさなり、お寒い中、ご来場いただき、誠に 有り難うございました。
昭和7年に建った奥野ビル。東京大空襲にも耐えた頑丈で、とてもお洒落なビルヂング。
次は、東京でと漠然と思っていたことを実行に移してみたのが今回の個展でした。
6日間は、あっという間に終わってしまいました。
出発の朝。駅のプラットホームを照らす朝日に見送られて。
いつも来てくれる人たちが、こない展覧会……。
正直、不安と緊張でいっぱいでした。
しかし、”井の中の蛙大海を知らず”ではありませんが、やはり、いろんな人たちに鑑賞してもらわなければ、自分自身の幅や見識が広まらないのではないだろうかと常々、思っていたことでした。
さまざまな意見をいただきました。
作品や過去の作品ファイルを眺め、じっくり話しを聞いてくれる方もいて、その方々とは、絵の話しから、自然と震災の話題となり、原発の問題、環境のこと、歴史の変遷にまで話しが及びました。
世界中から人々が集まる都市・東京だからこそ、巡り合える面白い出会いもありました。
そして、同時に、地元・東北の人たちにどれだけ支えてもらっているかが、身に沁みてよくわかりました……。
個展が終わるたびに、残る気持ち…。
ぜんぜん描きたりないんだなって…。
毎回、思う。
今回もそう思いました。
そして、思うこと…
描き続けることと、
発表することとの質の違い。
でも、この対照的ともいえる2つを結び付けることで、その中で育ってゆくこともたくさんあるのではないかと思います。
華やかさは、ほんの一瞬。
その裏側の時間の方が、はるかに長い……。
その裏側の時間にいる方が、本当に好きでなければ、続けることができない分野でもあると思います。
飽きっぽい自分を知っているからこそ言えること。
単純に、何かを生み出す行為が、”本当に好きなこと”なんだと思う。
2016年から続いた画業による連続行のような日々もやっと一区切りを迎えました。
やっと肩の荷が降りたように思います。
少し、休息を取って、充電することにしたいと思います。
みんなが待っててくれる場所…。