My Horizon

絵を描く日々や私の日常をつれづれなるままに、言葉と写真で紡ぎます。

初心、忘れるべからず

初めまして、画家の髙橋 典子です。


新しい年を迎えて、ブログを立ち上げてみました。


絵の展覧会活動をして、おかげさまで、去年で10年経ちました。長いような短いような、あっという間の年月でした。

そして、また、新しい年を積み重ねてゆくために…。絵のことについて書いてみたいと思います。


絵を描くことは、誰にでもできる行為。それだけに間口が広いことだと思っています。

絵の上手い人は、星の数ほどいるということを学校や絵の教室で、さんざん見てきました。

あっという間に、サラサラとこなしてしまう人もいたりして…。

なんで自分は、こんなにも不器用で描けないんだろうと落ち込む日々が、ずいぶんと長く続きました。

そして、何百年という絵の歴史の中で、すべての様式が出尽くしている!そんな中で、自分が絵を描く意味なんて、ないんじゃないか‼︎と本気で思っていた時期も正直ありました。


それでも習い続けたある日、一つのことに気がついたのです。


”私が私の絵を観たいんだ”

っということに…。


下手でもいいから、何かを表現したい!という思いだけは、常に心の中に強くありました。それは、自分にとってのかけがえのない”感覚”でもあり、持て余していた”感覚”でもありました。どうしても、そこを生かすことでしか、生きてこれなかったと言っても、けして過言ではありませんでした…。


自分の皮膚感覚で感じたものを大切にしながら、自分の五感が感じる”リアリティー”を追い求めて描いてきたと言えるかもしれません。

自分の感受性のやり場に困り、あがき、もがき続けながらも継続してきた絵画という一本道。


さまざまな出会いを通して、いろんな方々から、たくさんの励ましを頂きながら、続けて来られた道でもあります。

これからまた、新たな10年間が始まります。

どうぞ、みなさま、これからの私の絵の道程を見守っていてください。


どうぞよろしくお願いします。


それでは、初めての個展の時の案内状に使った作品をアップしておきます。


初心、忘れるべからず。



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『CRYING  MY HEART』

2004(73×103cm)

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