self meeting月間を決め込んで、自分の中、深く深く潜り込んでいた7月。
足の痛みと共に蘇ってきた記憶と向き合って、サヨナラした出来事。
身体が分かって欲しいって、いろんな所をトントン叩いて、認めて欲しかったんだね。
悔しさも寂しさも….。
そんな長雨の時期を通り抜けて、カレンダーをめくった日。
雲がたなびき、
空は高く、蒼く、
スコーンと抜けるように明るい。
やっぱり8月、好きだな。
毎年、8月になると自然と気持ちも上を向く。
それは、自分が8月生まれだからかなぁ?
40代最後の月。
何も変わらないけど、でも、心構えがちょっと変わってきている。
あれから、10年….。
いろんなことがあった。
2011年東日本大震災での被災と共に、約10年ほど通った造形美術教室の閉鎖からの、独立。
その後、8回の個展、海外遠征や関東圏や関西圏の展覧会の数々。
ブログの開始とエッセイやコラムの連載。
遅ればせながらの初・海外。
憧れのヨーロッパ。
美術の聖地・巡礼。
ローマ時代からの石畳を闊歩した記憶。
国内でも、
墨絵の龍に導かれた関西の旅。
縄文時代の木に触れ、突然、天から降ってきた南国特有の甘露のような雫に思わず歓声をあげ、そのまま雨に打たれていた、うっとりするような夜。
ユタの住む南の島へ向かう海上タクシーの中で嗅いだ潮の匂いと紺碧の海の色。
いろんな土地の空気に触れて、その体験が自分を形作り、そして、定着し、また再び、形有るものとして作り上げていったその道程。
トライ&エラーを繰り返して、無我夢中で、走り抜けた10年。
傑作も駄作もひっくるめて、全部が私から溢れ出てきたそのまんまの自分自身だったように思う。
そして、母の死後、父との葛藤の日々と介護。
繰り返された入退院。
絵を描くためのハードなアルバイトと制作。
幸運にも恵まれたが、男運にはまったく恵まれなかった…(笑)
足るを知るってやつか…❕と自分に言い聞かせながら、絵筆を握っていた。
プラスマイナスは、やはり等分で、同じくらいいろんなことがあった….。
起こることに対応することだけで、精一杯な日々。
悲喜交交….。
でも、豊潤で時に、ほろ苦かく、されど楽しかった40代。
若さだけでは醸し出せない、コックリとした色艶がでてきたか…な?!
以前なら、人生は、山登りで、ひたすら頂上、目指して、近道を探したり、上へ上へと登る事ばかり考えていたけれど、今では、山脈を旅しているような気がしてきた。
山あり谷あり、平野ありと、そのどれもが味わい深く、愛おしい道のり。
足元の植物や虫たちの形や色を眺めながら、土の豊かな匂いを嗅ぐのもいい。
今、現在は、大きな谷底に居て、休んでいる感じだけれど、また、歩き出せば道は、どこかに繋がり、先々でいろんな巡り合わせに出会えるだろう。
心地よいもの、
居心地の良い場所、
一緒に居て楽な人達と一緒にいたい。
ちょっとした違和感や
気持ちのいいと感じることに
いつも敏感でいたい。
無理をしない生き方を少しずつ、ゆっくりと自分なりに探してゆけたらいいと思う。
年齢の数字は、人生の目盛りだね。
good bye 40's✨
wellcome to 50💫
my Independence year.
彼の歌声を聴くととっても落ち着く。
なぜだろう….。
彼の人柄からくるものなのだろうか。
心安らぐ、ジェイムス・テイラー