My Horizon

絵を描く日々や私の日常をつれづれなるままに、言葉と写真で紡ぎます。

完・810文字の世界

去年の11月から新聞のエッセイの連載の仕事を頂き、2月の始めに最終原稿を納めた。

正直、メッチャ楽しかった…。





旅とグループ展、2つの個展が重なる時期にできるかなぁ…と仕事が決まってから、内心ヒヤヒヤしていた。


それでも、書きたいことをザッと箇条書きにして、いつも手帳とスマホのメモ帳に思いついたことやずっと温めていたことを書こうとラフスケッチのように描き、始める前から、ほぼ青写真は決まっていた。


拝啓、陰翳礼讃…


ずっとブログに書こうと思っていた”陰翳礼讃”や”屋久島”のことも書くことができた。


100人読んで、1人でも、いいねと言ってくれればいいなぁと思って書いた内容のものも中にはあった。

しかし、それを読んだ数人に、よかったよと言われ、これでいいんだなぁ〜と励まされた。


しばし文字数もオーバーしたこともあったけれど、文書の流れをそのまま生かした方がよいと判断してくれた編集部長さんの配慮には、とにかく感謝…、感謝…。



でも、やってみると楽しくて仕方がなかった。

自分がやりたいことが、新たに鮮明になったようで、嬉かった。

自分の感じていることを掲載時期と絡ませて書くことも心がけつつ…。


でも、あまり気負わず好きなこと、感じてることを書いていた。


屋久島 アンテナのような7本杉




自然と浮かび上がってきたワード。

”自然”

”神秘”

そして、”震災”だった…。



正直、地元の人でない限りは、もう震災の話しは、したくはないと思っていた。




しかし、河北新報社という宮城に根ざした新聞社なので、この機会に自分の中の震災について、一つの区切りをつけるためにも書いておきたかった。

というか、結果的に自然とそうなってしまった。


ちょうど12/10にJR常磐線が5年ぶりに復活したことへの喜びの気持ちも込めつつ書くことができた回もあった。




そして、「それどこの国?」「そんな国、知らない!」といつも言われて、悔しくてたまらなかったアルメニアのことについても少し書くことができた。

アルメニア北部の場所で、過去に大震災があったスピタクという街で、東日本大震災に対するセレモニーが3月11日行われていることを、1人でも多くの人に知ってもらいたかった。



初回にも最終回にもやはり震災という言葉が自然と出てきてしまった。


きっと心の自然な欲求として書きたいことだったんだだろうな…。



河北新報 夕刊2/20(月)、掲載されます。

中学時代の恩師・二階堂 勇悦さんの書画展と震災から6年を迎えることについてのエッセイです。


もし、よかったら、読んでみてください。


もっと引き出しの内容を肥やしつつ、機会があったら、また、こういう仕事をしてみたいと思っています。