三寒四温の続いた3月から4月。
たんぽぽの鮮やかな黄色。
散りゆく桜のうすいピンク。
吹き出す葉の緑。
目の前にたくさん春が来ているのに思い存分楽しめない時がある。
身体の不安定感がつきまとう季節でもあるからだ。
去年の春、あまりにも調子が悪すぎていつも通っている鍼灸院でたずねてみた。
植物が長い冬から目覚めるように土をググッと押し出し、ゆっくりと目覚めるように芽を出す。
そして空に向かって枝や葉が伸び、大きな動きが目に見えてくるのが春。
人体もしかり。
自然の一部として存在するわれわれ人間も動植物と同じ体内時間や感覚があるという。
自ずと内なる自然は刻々と自然のリズムで春使用の身体へと変化をしていく時に起きる現象を"不調”だと捉えてしまうのではないかというのが先生の説明だった。
なるほど、と思った。
変化によって不安定になった自律神経によって引き起こされるであろう事柄も自然なこととして、受け入れてゆくのみなのだろう。
春は花粉症の季節だけれど、冷えとり健康法を実践し始めてから、早7年。かなり症状は軽くなった。これはありがたいことだった。
10代後半から始まった花粉症の症状。
壊れた蛇口のようだった鼻水の症状も激減した。
常備していた漢方薬もほとんど飲んでいない。
腸の状態が花粉症と深く関わっていると聞き、その負担を軽くするため、なるべく小麦粉類は控え、乳製品、白砂糖などはほとんど取っていないのもよかったのだろう。
症状は完全に消えてはいないけれど、出るものは余計なものを出してくれる浄化と信じ、セルフケアを続けている。
『症状、即、治療』
という言葉がある。
野口整体の創始者・野口晴哉さんの言葉。
その言葉は的を得ていると思う。
冷えとり健康法としてずっと続けている半身浴。時間が許せば朝・晩、実行している。
毎年3月になると口や鼻の下にヘルペスができる。
それはいつものことだった。
しかし、今年はなぜか出てきては治り、また出できて、なんと4回も場所を変え、花を咲かせるように症状を繰り返した。
こんなにヘルペスの症状が出てくることは初めてだった。私自身の身体の自然治癒力が高まり、症状を出しやすくなっているのだと実感し、半身浴も強化して、朝晩と長い時は3〜5時間程入って一冊の本を読み終えるほどだった。
長風呂の中、4年前、捻挫して痛めた足先がやけにムズムズし始めた。
熱を持っているように感じたので、お風呂の中でただひたすら掻き続けた。
それはやがて傷になった。
その周辺もムズムズしてきたのでさらに掻き続けた。
やがて赤くはれた皮膚が日に日に痒みも和らぎ、傷がかさぶたになった。
坂道から転げ落ち、当時のショックが身体の中、氷結していたのだろう。
転んで迷惑かけまいとグッと痛みをこらえ、父のターミナルケアをしていた最中でもあったため、我慢したことで強固に固まり、受け入れてもらえなかった痛みの記憶が身体の中、ガチッと凍りついていたのだ。
出てくる症状をただ、受け入れて、受け入れて、受け入れ続けた。
捻挫後、ずっとしびれが続き、足先の感覚が少し麻痺していた足の裏にやっと少しづつ感覚が戻ってくるのを感じた。その足先を掻き出しながら、今までの時間を耐え忍んでいた自分を思いぞんぶんねぎらい声をかけた。
身体は、それに答えてくれるかのように日々、良くなっている。
まるで雪溶けだなぁ〜としみじみ思った。
私の身体にもやっと春が来たと・・・。
自然は、自ずと元の状態、あるべき状態、最適な状態へと自らを戻そうとしている。
身体も自ずとそうなっているように思う。
わたしの自然治癒力。
身体って健気で自分のことを頭よりもずっと深く理解している叡知のメカニズムで動いてくれている。
上手くできているなぁ〜。
身体は、本来、自分自身の味方なのだ!
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